2020/05/18 17:24
ショップのブログで商品紹介をする第1弾に選んだのは、知多木綿のロングシャツ。
知多木綿を扱うようになって5年ほど経ちますが、ほぼずっと
同じ生地を仕入れています。日本の生地商社や産地ではおそらく
一般の人が知ったら驚くほどの種類を毎シーズン開発しています。
アップデートしていくという意味では素晴らしいことなのですが、
出来がいいものでも入れ替えていってしまう。もちろん全部とは
言いませんが、その傾向が強い。
そんな世の中で知多木綿の生地は大半を継続品で占めている。
もちろん私が知らないだけで開発もしているのかもしれませんが
1年2年で生地企画を変えていくようなことはしていないです。
少なくともファッションアパレルに使う生地に比べ、浴衣をはじめ
とする和装用途の知多木綿は開発に追われていないように見えました。
それが魅力的で。
何種類か生地は試しましたが、シャツには18貫という生地が一番しっくりきました。
厚さ・風合い・染めの現れ方などなど。
スタンダードなシャツは作ってきましたが、もっと自由にいろんな
人に使ってもらうにはどうしたらいいか。それを考えて企画したの
がこのロングシャツです。
丈が長いので、前のボタンを締めても開けても着られる。そして、
身幅と肩幅を少しめにとり、着やすく。一方でルーズになりすぎないように袖口周りは絞って細身に。
最近デニムやチノパンで良くあるテーパードのイメージを袖に取り入れました。
シャツと羽織
メンズとレディース
春と秋
できるだけ決めつけた使用シーンが無いように考えてみました。
あいまい、と言えばあいまいですが今の時代の雰囲気にもマッチ
している気がしています。
生地量もたっぷり使っているので、知多木綿に触れてもらう入口
になれば、と思っています。デザインは染めで展開しているので
様々できるのですが、黒、スソノコシ(裾20cmが白)、むら染め
の3つ+白で4種類を用意しています。
自宅試着できるようなサービスも行っていますので、ぜひ一度
知多木綿という生地に触れてみてもらえれば、と思います。
ツムギラボ
タニ カヅオ