2020/06/19 17:30
今日は地域生産にこだわりたいというアパレル生産のお問い合わせ。
個人的に地域生産にはとても興味があります。配送の課題やグローバル化の
反動みたいなものは一部にあって、継続的な事業には地域経済での循環という
のはとても大事なのではないか、と最近感じているからです。
飲食店でも地元客・常連客に愛されてこそ、長続きしますよね。
今OSOCUでは広い意味での地域と捉えて日本生産にはこだわっていますが、
エリアまでは限定していません。エリアを限定するとなるとなかなかなハードル
になると考えているからです。
もはや日本においては、紡績や製織が可能なエリアがそもそも相当に限定される
ので、どこでもできるわけではありません。愛知県だと一宮で製織・染色した生地
を使い、名古屋で縫製とできそうですが、糸を作る紡績まで県内産となるとかなり
難しいものがあります。
さらに、多くの縫製会社では協力工場を持ってやっていて、実際に縫製したのは県外
でしたってオチもあり得ます。
何を大事にしていているのかという点を生産に関わる全ての人に伝えないといけません。
そうしたひと手間をかけないと真に地元生産というのは難しいのが現状です。
ですがこうしたこだわりがユニークな製品や仕組みに繋がるのではないかなとも思っています。
OSOCUはほぼ100%が名古屋での縫製でしたが、依頼していたうちの1つの会社が
東京に移転したため、現状は東京50%名古屋30%その他20%という感じになっています。
縫製についてはもう少し地元比率を上げた方がいいかなと今回の問い合わせを受けてふと思いました。
ツムギラボ
タニ カヅオ