2020/07/08 06:58
服作りの過程公開note3つ目です。
過程を見返していて、多分企画生産のプロから見たらちょっと足りない、でも服作りしたことが無い人から見たら知らないこと、そんなプロと素人の間くらいの作り方なんじゃないかなと感じました。
スケジュール化された大量生産ではないので、このくらいの進め方で継続出来るくらいの収益が上がったらすごく色々な可能性が出てくると思います。
さて、前回の続き。デザインアイデアはまだ出てきます。
小さな絞りを入れる、というアイデアですね。
過去の事例画像を出しながらアイデアの確認をする、というのは良く行います。言葉よりも視覚情報の方が食い違いを減らせますので。(言語の違う海外の方と仕事するときは必須だと思っています。)
こちらが想像したものよりもだいぶ小さかったです・・・。
ちょっとこれは難しいかな、と思いその場でNGに。出したアイデアにこだわらず、止めておくという判断を素早くするのも結構大事です。そういう意味ではメッセンジャーやLINEなどがある今はとても助かりますね。電話とFAXの時代より確実にアイデアの数を増やせます。
今度は対面打ち合わせ。別件プロジェクトの帰りに1時間ほど。
対面が良いのは反応見ながら話ができて、その場で書き込めること。この部分は手書きが早いです。
*知多木綿は伸びない織物生地なので、ボタンは必須。同色の黒で1個か2個。
*胸ポケットはサングラスを入れられるくらいの長方形に。
*サイドスリット入れる。
*色に関して、今回は黒一色にする。(紋付や絞り加工は無しで、黒染に特化)
*サイズは大き目に。最初のデザインより縦横一回り大きくする。
*ギミックで切替えポケットかサイドポケットを付ける。
*前身は縦で切り替える。
実は最後の切り替え部分はちょっと悩みました。
実は知多木綿は小幅生地と言われる、和装(浴衣や半纏)向けの生地です。
現代のアパレルで使われる1m以上の広幅生地とは異なり、Tシャツやシャツが作りやすいようにはなっていないのです。具体的には胸回りの幅(身幅と言います)は、メンズだと50cm以上はたいがい必要ですが、知多木綿の生地幅は大半が40cm以下です。
そうなると上の画像のように、縦で切り替えるか、横で切り替えるかのいずれかは必要になります。知多木綿を使う企画では毎回どこでどう切り替えるか、が大事なポイントになってきます。
もしかしたらまだ変わるかも、です。
↑昨晩のメッセージ。
こうやって色々思いつくのは楽しいですね。(具現化するのは大変ではありますが)
さて、次回はサンプル依頼までの流れをお見せできれば、と思います。
ツムギラボ
タニ カヅオ