2023年からリリースしている揃着(そろいぎ)。
OSOCUが持つ型紙を活かして、小規模でも導入できる働く人の服を作るサービスです。地元の素材を使うことで地域循環も意識した働く人の服を提案しています。
そんな揃着(そろいぎ)の導入事例を経緯やインタビューを交えたブログ形式でご紹介していきます。
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今回ご紹介させて頂くのは、
岐阜県の釜戸町にあるカマドブリュワリーさん。
クラフトビール界の匠と地域を想う2人のビール好きと出逢い、生まれた醸造所として有名で、週末の直営ビアバーには遠方からファンが訪れます。
揃着(そろいぎ)のリリースを始めてすぐに導入してくれた会社さんの一つで、クラフトビール造りで使った麦芽粕で染めたシャツを納品しました。
納品したシャツはこちら。
カマドブリュワリーさんを知ったのは2022年の12月。クラフトビール好きのOSOCUメンバーからの情報でした。
話をしてもらった段階から、麦芽粕で染めることにとても興味を持って頂いたようです。
1月~3月とサンプル染めや顔合わせを経て4月のイベント、カマフェスに合わせて納品させて頂きました。
納品の際に少しインタビューさせて頂きました。
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谷「今回の麦芽染めの揃着(そろいぎ)に興味を持ってくれた理由はなんでしょうか?」
東さん「ちょうど麦芽粕の活用模索をしていたタイミングで、すごくタイムリーでした。焼き菓子やパンの製品開発もしているところだったんです。」
谷「麦芽粕は一回の醸造でどれくらい出るのですか?」
東さん「作る種類によって違いますが、だいたい100-150kgでしょうか。」
谷「麦芽粕染めでは500g/着程度でしたので、結構な量が出るのですね。今までは麦芽粕はどうされていたのですか?」
東さん「農家さんに土壌改善用途に提供していました。畜産の飼料も検討しましたが、お声がけしたところがブランド豚で飼料が決まっている関係で難しくて。そうした中、自分たちでも何か使いたいなと思っていました。」
谷「働く服(いわゆるユニフォーム)についてはどんな考えをお持ちでしたか?」
東さん「実は以前も検討したことがありました。でもメンバーの個性も色々で、着るものを統一するのが必ずしも良いとは思えず、実現しなかったことがあります。今回はユニフォームというより、自分たちの事業にまつわるもの(今回で言えばビール醸造の後に出る麦芽粕)を活かして、身に付けるものにできる点がとても良いなと思えましたね。」
谷「麦芽染めのシャツを着てみてどうでしたか?」
東さん「色が良いですよね。とても気に入りました。サンプルをもらってすぐいくつかのイベントに着て行ったのですが、見る方の反応も良かったです。」
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お披露目のカマフェスでは皆さんで身に付けてくれました!
東さんと醸造長の丹羽さん。
カマドブリュワリーのある釜戸町は岐阜県の東濃と呼ばれる地域にあります。
「美濃焼」の産地としても知られる町で、”カマド”は町名とともに地元産業の美濃焼が生まれる窯にも由来しているそう。
話をしていて一番感じるのは、地域への想い。
移住推進チームを作っていたり、旅館再生の話も出てきて、旅&ビール好きとしては興味がつきませんでした。
今回は揃着(そろいぎ)としてリリースしましたが、麦芽染めシリーズは継続して製作していく予定です。毎回麦芽の種類が変わるので面白そうです!
お披露目した春のカマフェスでは、3名の方に麦芽粕染めのアイテムを購入して頂きました!そしてその場で着用してビールを飲み交わす場面も。
今年は麦芽染めの服を着てビアフェス行きたいですね。
カマドブリュワリーさんのカマフェスは2023年秋にもある予定とのことなのでぜひ!
インタビュー・写真:OSOCU 谷
文:OSOCU 谷