知多木綿について【OSOCUのモノづくりのまわり1】

知多木綿について【OSOCUのモノづくりのまわり1】

何回かに分けて、OSOCUがモノづくりをする上で欠かせない、素材や技術の話を”まわり”としてお話していきたいと思います。

この記事は知多木綿って何?という質問に知多木綿をよく使う立場として答える内容です。

__________________________

 【知多木綿とは綿ではなく生地のこと】

 

知多木綿とは、江戸時代、愛知県の知多半島で織られるようになった生地のこと。

 

時々、綿花栽培もしているのですか?と聞かれますが、江戸時代はあったようですが現在はほとんど生産されていないという認識です。(知多半島での綿栽培プロジェクトはいくつか存在しますが、産業としては残っていません。)

 

綿を糸にする紡績業もかなり日本では少なくなっており、現在は海外からの輸入がメインのようです。例えば、アメリカやトルコで栽培した綿をインドネシアで紡績し、日本で整経・製織・仕上げ加工という流れですね。

 

 【生地の織元は愛知県阿久比町の新美株式会社さん】

 

OSOCUが知多木綿の生地を仕入れているのは知多半島にある愛知県阿久比町の新美さん。

 

 

新美㈱さんは自社内に整経設備があります。(糸を加工して織れる状態にする)

元々は外注されていたようですが、外注先の廃業に伴い、自社内に新設されたとのこと。

 

糸を織って生地にする製織工程は明治時代と変わらぬ機構の織機。

50-60年稼働している機械が多く、先ほどの整経場とは打って変わってレトロな雰囲気が漂います。

 

ずらりと200台ちかく並ぶ光景は圧巻です。この機構の織機はもうメーカーが作らなくなっているので、他では世の中見回してもなかなか見られないレアな光景。そんな生地を使わせてもらっています。

 

 【小幅の旧式織機から生まれる生地】

現在世の中で生産されている生地の大半は広幅と言われる1m前後以上の生地幅のものです。小幅とは、40cm前後の幅しかなく、主に和服に用いられてきました。 

小幅生地は世界的に見て少数派で、日本やインド以外はほとんど使われてこなかったようです。日本は和服、インドはサリーという文化背景が影響していますね。

 

生地の特長は旧式織機ならではのゆっくりとしたスピードで織ることで生まれるふくらみ。光沢感や張り感はありませんが、使うほどに柔らかく、生活になじんでいく感覚を味わえる生地です。

 

世の中がどんどんスピードが速くなっていくからこそ、大事にしたいと感覚だと思っています。

 

文章:OSOCU 谷

写真:アイディアバルブ

ブログに戻る