OSOCUでは、日本で昔から受け継がれてきているものを活かした衣服を企画製造しています。
今回はその中で、岩手県の株式会社京屋染物店さんと共同企画をしたパンツをご紹介します。
実際にスタッフが着用した感想も交えつつ、わかりやすくお伝えしていきます。
東北で使われていた山の作業着をルーツに作ったパンツ
ご紹介するパンツは東北の山仕事で使われていたとされる猿袴を元にしています。元のデザインを、京屋染物店さんが現代風にアレンジした型紙を使用させてもらっています。股部分のゆとりや足首に向けて絞られていてひっかけにくいといったシルエット特長がまず目につきます。
昔はインターネットがなく、各地域で色々な呼び名があったようですが、その中で呼びやすく語呂の良い「SAPPAKAMA サッパカマ」を京屋染物店さんで採用されたそうです。
知多木綿を使ったサッパカマの着心地
共同開発したサッパカマには愛知で長く受け継がれてきた小幅生地「知多木綿」を使っています。400年の歴史を持つ知多木綿ですので、もしかしたらどこかの時代で知多木綿×猿袴があったんじゃないか、と思うと少しわくわくしますね。
ストレスフリーな履き心地
サッパカマを着てみてまず、お伝えしたいのが「動きやすさ」です。山の作業着であっただけあり、股部分の可動域が広く、とても動きやすいのです。
織物を使った衣服はストレッチ性が無いものが多いため、「動きづらさ」がデメリットになることがあります。サッパカマはその形状で見事にこのデメリットを打ち消してくれています。ストレッチ性がなくてもストレスなく動きやすい、普段使いに最適なパンツだと言えます。自転車も乗りやすいです。
知多木綿の心地よい肌触り
知多木綿の中で、生地の厚みや風合いを考えて彩紬(あやつむぎ)という生地を使っています。
生地に凹凸があり、肌に触れる面が少ないため、サラリとしています。また、見た目に反して通気性は良いです。その要因は明治時代と同じ構造の旧式機械。現代の織機の1/10ともいわれるスピードでゆっくりと織られています。
最後に
今回ご紹介したサッパカマは、日本で古くから着用されてきた作業着というユニークなルーツを持ちつつ現代の生活でとても使いやすいパンツです。
生地の厚みもほどよく、真夏と真冬以外は通年履けるついつい手に取ってしまうパンツになると感じました。
普段着るワードローブにぜひSAPPAKAMAを取り入れてみてくださいね。
黒:https://www.osocu.jp/products/sappakama-161kurozome